
☆歴史 ・発祥
※起源
「精神的に苦しんでいる人の話を聴いてあげる」
というかたちで、精神療法として正式に名づけられるよりも先に、
古くから人間社会のなかで自然に存在したと思われています。
※定式化
定式化された精神療法としては、
19世紀末のフロイトによる「お話し療法」、「除反応」、
「自由連想法」、また同時代のブロイアーによる
「カタルシス療法」などが創成期のものです。
※一般的概念
「自由連想法」こそがナラティブセラピーの原点のように考えられている事も否定できません。
「治療者の誘導」よりも「患者の主体性と意思が尊重される」点では、
お話し療法や、のちのユング派の「分析心理学」などに近いとも言えるでしょう。
むしろ、クライエントが「自発的な心構えを準備」してセラピーに臨み、
「能動的想像法」の要素も色濃い「体験を回想し物語る」という行為は、
20世紀前半に入ってフロイト派精神分析に、ユング派分析心理学が、
融合して生成してきたと考えて間違いないでしょう。
※ 発展
20世紀後半に入って、アメリカにおいてベトナム戦争後のASD被害者や、
家庭内暴力や性的虐待を受けた被害者のPTSD治療の技法として、
またアルコール依存症をはじめとした各種の嗜癖に悩む人々の、
「自助グループのミーティング」などにおいて、
さらにポストモダニズムなどを背景とした「新しい医学思想の流れ」
を汲みながら「家族療法の分野」から出ていた概念として、
飛躍的に展開と発達を遂げ現在の「ナラティブ・セラピー」が完成しました。
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この療法は次の三つの段階を経て行なわれます。
※第1段階:現状の把握※
最初の段階の治療テーマは
「症状の管理」、「行動修正」、「犠牲者自己の認知」と要約されます。
=症状の管理=
症状の再帰性と再犠牲者化
ほかの疾患と異なり、被害の深刻な特徴は、症状の再帰性にあります。
すなわち、いったん被害を受けると、そこへ立ち返り、
その被害を上塗りしたり拡大したりしてしまう性質の事です。
これは、本人が自ら再帰する場合もあれば、
周囲の者が再帰するようにしむける場合もあります。
後者の場合、「しむける者」に悪意があるとは限らないのです。
「本人のためを思って」
そうしてしまうケースが多くその為に解決は遠のいてしまうのです。
いずれにせよ、外傷体験が生じた「場」には、再帰という現象がついてまわります。
※第2段階☆再帰性と再犠牲者化の防止☆
(例としてPTSD、心的外傷ストレスをテーマにします)
クライエントは心的外傷を体験した者であるから後遺症として、
ふつうの健常人だったら何ら問題でないどころか、
快い刺激に感じるかもしれない日々の生活からやってくるさまざまな刺激を、
自分を襲う刃のように感じているのです。
それは自分に話しかけてくる人の声や姿、響いてくる電車の音、
温かい太陽の光に至るまで、そういう可能性があるのです。
健常人が快く感じているこれらの刺激を、
ASDやPTSDなどの外傷被害者も同じように快く感じていると、
健常人が勝手に考えてそういう社会の場へ引きずり出そうとすると、
さらに症状を悪くするのみである。これは、「再犠牲者化 (Revictimization)」 といい、
外傷被害というものが本質的に再帰性という特徴を持っているからに他ならないのです。
近年、人道的にも社会的にも正しく聞こえる「ひきこもりを救え」
といったスローガンのもとに、
ひきこもり者などを無理やりひきこもっている場所から引きずり出し、
社会へ押し出して様子を観察し、その「成功」の模様を報道するといった企画が、
マスコミを初めとして各地で隆盛してきました。
ひきこもり者は自意識が強く(注)客体優位の傾向を持っているので、
他者の目(マスコミのカメラはその最たるものである)があるところでは一見、
その企画によって「みごと、ひきこもりを脱した」かのように行動しおおせる。
しかしその後、人々の目が去ったところで「鬱的な症状を加速させたり」、
「何の前触れもなく自殺」してしまったりする。
それは、この再犠牲者化、再帰性のためである。
また、そういった結末までは人々は観察しないし、
マスコミも報道しない。
あるいは「被験者のその後の自殺」そのものは報じることはあっても、
その企画との因果関係は論じない。
そのため、あたかも企画が人道的に成功であったような印象を大衆に与え、
さらにそういう企画が増えていく。これもまた、逆の方向での再帰性であるのです。
※第3段階= 安全な場の確保=※
上記のように、外傷被害者は押し寄せる日々のさまざまな刺激に圧倒されて、
症状に打ちのめされています。周囲の親密な他者からのケアでさえ、
敵意に満ちた攻撃と考え、自らの内なる攻撃性を強めてしまう。
その攻撃性が最も向けられるのは自分自身であり、
その結果リストカット、摂食障害、アルコールや薬物の乱用といった
嗜癖行動、鬱病、自殺などを招いてしまうのです。
このように自責性(攻撃性が自分に向けられていくこと)が高まってくると、
ストレスや刺激のない平穏な時間こそ、最も危険な時間へと変わるのです。
なぜならば、自己との対面を強いられ、おのれの無力感と空虚感にさらされるからである。
こういうときには上記の述べた自傷行為への欲求が高まり、自殺念慮が強まる。
こういう状態で治療につながったクライエントに施す第一の処理は、
彼らの内面に立ち入ることではありません。
不眠、食欲不振、過食、鬱、パニック発作など現在進行形で悩んでいる症状の緩和や、
自分の部屋から追い立てられている、家族の者に虐待されている、
などの現実的な生活課題の処理に手を貸すことであるのです。
その為には「医療機関と連携」し補助的なお薬などの投与も必要な場合がほとんどです。
こうした初期の患者に必要なのは彼らの持っている社会的コンテクストに即して、
治療を進めることができる「安全な場」へ移すことであり、
また、患者本人も「ここは今までとは違う安全な場なのだ」と感じられるようにすることです。
たとえば配偶者からの暴力におびえている外傷被害者であれば、
「もうここまでは絶対に配偶者は追ってこない」
と補償できるシェルターへ移送することがこの過程に相当します。
それは、ひとりの治療者のみならず、各種のスペシャリストと提携し行います。
この種のソーシャル・ワークの中で、公的な援助資源に関する情報を与えたり、
被虐待者のためのシェルター(shelter)や代弁者や支援者(advocate)を、
紹介したりする必要も生じてくることがあります。
代弁者は、とくに被虐待者が年少であったり、自己主張ができない場合に、
本人の言わんとすることを公に通用する言語(たとえば法廷で通用する陳述など)に、
変換する仕事を請け負う者の事なのですが・・・、
日本においては2010年現在、他の先進国と比べるとその数はまだ大変少ないのが実情です。
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「ナラティブ・セラピー」に関しては、以上です。
PART3:では最大の問題である「ナラティブ・セラピー」を受ける方法。
上記に関して説明します。
ポカーン・・とするほど簡単です。
1:カウンセラーに、ご家族とクライエントが接触。(状況の把握)
2:通院中であればカウンセラーが主治医と「治療計画書」を作成します。
3:未通院であり、かつ通院が必要な場合はカウンセラーが手配します。
ここから先は、三者一体となり治療及び療養、経過観察を行います。
1:診断、投薬:医師が行う。
2:「理解者」としてカウンセラーがクライエントの「全て」を受け入れる。
3:クライエントは徐々に「自助努力」をして行く。
これが「ナラティブ・セラピー」です♪
注意:カウンセラーは有資格者であるべきです。
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